AM4時35分。
前日の夕方から寝たり起きたりを繰り返して、こんな時間からお米を炊いています。あおさのお味噌汁と一緒に、夜食なのか朝ごはんなのかよくわからない食事を摂ります。
100人規模の大きなイベントをやってきました。
「企画しました」というのも違う。
「運営してきました」という語感もしっくりこない。
「MCやってきました!」とドヤるのも恥ずかしい。
すんごいイベントを「やった」というシンプルな表現が、まだ一番しっくりきます。
SNSのタイムラインって、良くも悪くも結果しか見えないです。
だからTwitterやInstagramで流れてきた情報をみた人は 「芸人さんまできて、かなり盛り上がったらしいぞ」 って思うでしょう。そらそうでしょう、だって本当に芸人さんまできて、終始お祭りは盛り上がり続けて、たくさんの人が笑顔で帰っていったんだもの。
想像の100倍くらい素晴らしいお祭りでした。
ただ、じゃあ順風満帆に企画がずっと進んだかと言えば決してそうじゃなかったと思います。なんなら一度、イベント自体がなくなりかけたこともありました。
だからこそ「やっぱりやろう」ってなったときに、何が何でも成功させたい、という気持ちになれました。そして思った以上の成功を味わうことができました。なんでも結果さえよければ、途中の波乱は味のあるドラマになるのです。
今回のイベントの運営メンバーは全国からの寄せ集めで11名。そこにカメラマンさんや芸人さんというプロの手も借りて、かなり多くの人が関わってくれました。
しかも、参加者さんはたった入場料500円でどこでもフリーセッションができるスタイル。椅子も机も特に割り当てが決まっているわけでもないのです。
「完全な自由」という大義名分を掲げると、そこから消えるのは「秩序」です。それによって崩壊していく企画や組織の数はかぞえきれないでしょう。
だから私は今回のイベントは本当に一か八かだと思っていました。 成功したら大成功。失敗したら大失敗。
多くの場合、みんなそれが怖くて秩序を作ります。人や時間やお金や場所を決めて、縛る。そして制限の中で決まったことをやる。そして想像しやすい成果を生んで、想像に近い収益をあげようとする。
今回の祭りはその真逆でした。
会場費こそクラウドファンディングでまかなったものの、芸人さんを呼ぶのもプロのカメラマンさんを呼ぶのも自腹。交通費もみんな自腹。しかし誰ひとりとして文句を言う人なんかいない。それに加えてお客さんまでもがみんな収益を度外視で遠方からきてくれる。
タイムスケジュールだってざっくり決まっているものの何を話すか、何をやるかもほぼ無計画。台本なんてもちろんない。
秩序がこれほどまでに無い場合。すべては「そこに関わる人の人間性」と「その人たちとの関係性」に委ねられます。
私は個人的にそういった場づくりが大好きです。もちろん、いつだって失敗と隣り合わせです。だけど結果なんて本当はどうだったっていいんです。だってこうやって作りあげた場で関わった人たちとの関係性って、びっくりするほど育まれるのです。それがただただ面白く、愛おしく、長い目でみたら最強の財産になるのです。
次回はなんともう2か月後の9月3日~4日に京都で開催されます。
もちろんですが、内容なんてなんにも決まってません。
日にちと会場を抑えただけです。ここからどうなるんでしょうね。 この2か月間のドラマを知りたい人は、是非会場に足を運んでください。
SNSからリアルへ。
会わなくても心を通わせられるこの時代に、お金と時間をかけて「会うこと」を選択したあなたを待っています。