9月5日の午後19時34分。 娘と2人の食卓を囲むためにごはんを作ります。
シングルマザーとして小学生の娘と生活しはじめて、早くも5ヶ月が経ちました。
今日のごはんは、ウィンナーとキャベツを卵でとじたやつ。玉ねぎとわかめの味噌汁。ナスを焼いて塩かけたやつ。納豆。玄米のごはん。
子どものお口に入ればそれでヨシ、といった食材と簡易な味つけです。
女2人で囲む鈴木家の食卓は、毎日そんな感じ。疲れた日には最寄りのガストに行ったりもします。
だから我が家は1ヶ月の食費もそれほどかかりません。2人のおなかを満たす食材の費用なんて、ほんとわずかなものです。
私のクレジットの明細は、たまの外食と遠征費用がほとんど。一番家計を食い荒らしてるのは移動費でしょうか。新幹線を含む電車とタクシーとシェアカー。 あとかかる大きな固定費として家賃と光熱費。築24年の3LDK、坂の上まで15分以上歩かなければならない賃貸物件は、そこそこお値打ちで借りることができました。
こうやって並べるとほとんどが経費計上できる出費ばかりです。「燃費のいい女だなぁ」と我ながら思ったりします。
じぶんの仕事と、他人から任されている仕事をひとつずつ丁寧にこなす。それさえできれば、そんなに焦らなくても1ヶ月生活できることがわかりました。
なんせ物欲が人並み以下すぎるので、お腹さえ満たせれば物はほとんどいらないのです。「あそことあそこのバックが欲しい!」と彼氏にねだることは、今世ではなさそうです。
だから3LDKの賃貸物件を借りているのに、和室にはほとんど何も物がありません。これからも何か置く予定もありません。
家もある。 仕事もある。 娘も元気。 人間関係も、昔の友だちがたまに連絡をくれます。来月は友人家族と熱海に行ったりもします。
これだけのものが揃っていて、すべてが順調そうに見えていました。というか、順風満帆そのものでした。
「離婚さえすればすべての不安は解消される」なんて、もちろん思ってはいません。
でも離婚前に抱え込んでいた不安とストレスは相当なものだったみたいで、実際に離婚してみて身も心も軽くなり、全身の浮腫みがとれて、顔もじぶんでもびっくりするくらい変わりました。
それだけ目に見えて解消されたのですから、自分のなかからかなりの不安が消失したと思っていました。
でも人ってひとつの不安が片づけば、次の不安を作り出す生き物です。いつも何かしら悩んでいるのは、そのためでしょう。
収入を1人で支えなければならないこと。娘を1人で育てていかなくてはいけなくなったこと。体調不良になったらすぐに頼る人がいないこと。他にも数えだしたらキリがなさそう。
それら全部、本当はまぁまぁ不安だったみたいです。この5ヶ月間、まったく気づいていませんでした。
こうやって人は勝手に不安を見て見ないふりしていくのでしょうね。そして知らないところで心身に負担をかける。
この不安に気づいた瞬間、ホッと肩の荷が降りてとても楽になったのでした。心を取り扱っている私も、まだまだ自分のことには盲目的みたいです。
気づけば手放せる、とはよく言ったものである事に気づきさえすれば、35年間生きてきた中から、何かしらの解決策を導くことができます。無理なら無理で、誰かに頼ればいいのです。
あなたも、見えない不安やストレスをなきものにしていませんか。